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6年生の陸上養殖プロジェクトが放送されました

2020年9月8日 10時31分

9月4日に、ほぼ1年を費やした6年生のヒラメの陸上養殖プロジェクトの様子が放送されました。

この陸上養殖プロジェクトは、乱獲によって海の資源が枯渇すると言われている中で、養殖の大切さを学ぶプロジェクトです。

全国で7校の学校が選ばれ、北山崎小学校はその中の一校です。

海水魚の稚魚を、大切に育てながら、命の尊さについても学びます。

最初に、北山崎小学校にやってきた10ぴきのヒラメは、体長4~5センチの小さな稚魚でした。

写真のような少し大きめのたらいのような容器2つで各5ひきずつ計10ひきを育てます。

小さな水そうに入ったヒラメを大きく育てるにはえさやりだけでなく、

ヒラメのフンをとったりする水そうのそうじや海水の補充などいろいろな仕事があります。

でも、6年生は平日は毎日休むことなく、交代で世話をし続けました。

その結果、ヒラメは30センチ近くまで大きくなっていきました。

でも、このプロジェクトは、ヒラメを大きく育てるだけでは終わりません。

このヒラメをどうするかを子どもたちの話合いで決めていきます。

 

全員が、大切に心をこめて育ててきたかわいいヒラメですから、

このヒラメの命の尊さは全員が十分に理解できています。

その上で、その大切な命を育ててきた子どもたちがどうするべきかを議論しました。

「次の5年生に託す。」「水族館に寄付をする。」等、いろいろな意見が出されますが、

その意見は、大きく分けて2つに分かれていきます。

「海に放流する」派と「自分たちが食べる」派です。

長い間、ほぼ同数の両派からの意見交換が続きました。

結論として、餌付けをして育てた生き物は自然界では生きられません。

それならば、全員に強制するわけではないが、自分たちで食べるという結論になりました。

大切に育てたヒラメを食べるということで3月に終了するはずだったこの陸養プロジェクトは

新型コロナウィルスの影響で、食べられないことになります。

子どもたちは、学校再開後に、海に逃がすこともできない、食べることもできないという状況の中、

このヒラメをどうするか話し合います。

その結果、地元の栽培資源研究所が引き取ってくださると言うことになりました。

新型コロナ騒動のために運命が大きく変わったヒラメたちでしたが、

その結果、子どもたち全員がほっとする結末をむかえることができました。

また、命の重さを実感できる貴重な体験と学びを深めることができたおかげで、

子どもたちの自分の考えを根拠をもとに他の人に伝える力もつきました。

このほぼ1年近くになったプロジェクトでは、ご指導ご協力をしてくださった皆様やテレビ愛媛の担当者の方を含め、大勢の方にご支援をいただきました。

本校にとっては、実りの多い取組ができたことに子どもたちも関係した教職員も感謝しています。

本当にありがとうございました。